鉄道会社はいつから「ホテル屋」になったのか

今やどこの駅前も鉄道系のホテルだらけ

全国各地に展開する「プリンスホテル」は西武HDの屋台骨を支えている(写真は新宿プリンスホテル、撮影:梅谷秀司)

出張などの際、移動に便利だからという理由で駅前のホテルを選んだところ、そこが鉄道会社の運営するホテルだった、という経験をした人は多いのではないか。鉄道会社系のホテルチェーンといえば、東急電鉄系の「東急ホテル」と西武ホールディングス(HD)系の「プリンスホテル」がまず思い浮かぶ。

東急はシティホテルの東急ホテルとビジネスホテルの「東急イン」の両ブランドで、全国の主要都市や観光地に次々と出店を重ねてきた。現在は、最高級ブランドの「ザ・キャピトルホテル東急」を筆頭に、「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」まで、さらにブランドを細分化して展開している。

プリンスホテルは、かつて親会社コクドの傘下で西武鉄道と別に動いていた時期もあったが、現在は西武HDのホテル部門としてチェーン展開している。同ホテルも最高級の「ザ・プリンス」を筆頭に、「グランドプリンス」「プリンスホテル」の3つにブランドを細分化している。7月には「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」を開業する。

新たな道を行く相鉄

JR系では、JR東日本とJR西日本が分割民営化後、本格的にホテル経営へ乗り出した。今秋に上場を控えるJR九州も、ホテル事業に意欲的。2014年8月には「JR九州ホテルブラッサム新宿」を開業し、東京進出を果たした。

このほかに、全国チェーンの「第一ホテル」を中核とする阪急阪神HD、西日本を中心に展開する「都ホテル」を抱える近鉄グループHDが、鉄道系ホテルでは大手といえる。東急や西武以外の首都圏の大手私鉄では、1971年に「京王プラザホテル」を開業した京王電鉄、1980年に「ホテルセンチュリーハイアット」を開業した小田急電鉄など、高級ホテルを運営する鉄道会社が多い。

近年は、高級ホテルではなく、レストランや宴会場を持たない「宿泊特化型」と呼ばれるビジネスマン向けのホテルを展開する鉄道会社も目立つ。3月25日には、京成電鉄がリッチモンドホテルを展開するロイヤルHDと合弁会社を設立し、宿泊特化型ホテルを共同展開すると発表した。そして、この分野にとりわけ積極的なのが、「相鉄フレッサイン」を展開する相鉄HDだ。

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