30、40代は別名「ジャンプ、ファミコン」世代だ 女子は「りぼん」、憧れのスターは「高橋名人」

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何歳になっても、あの興奮は忘れない(写真:CNImaging/アフロ)
事件や出来事、流行した商品、音楽、ドラマ……。生きた時代によって、人間の経験には違いが生まれる。人生観、金銭観、恋愛観も、時代と環境によって、大きな影響を受ける。
だとすれば、「各世代の特徴と違い」を的確に知ることで、「年が離れた人」とも会話が弾み、相手への違和感も消える。ビジネスシーンや商品開発にも有効な武器になる。では、戦後70年の6つの世代――「団塊世代」「ポパイ・JJ世代」「新人類世代」「バブル世代」「団塊ジュニア世代」「さとり世代」それぞれについて、「世代論」を身につけることで、どんな「武器」が手に入るのか。
今回、取り上げるのは、人気テレビ番組「月曜から夜ふかし」でも取り上げられた「マツコ世代」、すなわち団塊ジュニアの懐かしいもの。新刊『日本初!たった1冊で誰とでもうまく付き合える世代論の教科書』の著者のひとり、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏が解説する。

 

企業が「子どもの娯楽消費」をマーケティングに取り込んだ最初の世代――。「団塊ジュニア世代」の子ども時代をさかのぼると、そんな共通点が見えてきます。

「団塊ジュニア世代」というのは、一般的には1971~74年生まれを指しますが、ここでは「ポスト団塊ジュニア世代」と呼ばれる1975~82年生まれも含め、30代前半から40代前半にさしかかる人たちを指しています。

「団塊ジュニア世代」の特徴は、なんとも人口ボリュームが多いこと。それゆえに、幼いころから「消費」という観点で主役を担い、青年期には若者文化をつくり出してきました。現在、一般的に普及しているものを見ても、この「団塊ジュニア世代」から始まったものがたくさんあります。

「コンビニ」は「団塊ジュニア世代」とともに成長

ありそうでなかった、日本人が大好きな「世代論」の教科書。「団塊世代」から「さとり世代」まで、「全エッセンス」を日本で初めて1冊にまとめました

たとえば「コンビニ」はまさに、「団塊ジュニア世代」とともに誕生し成長しました。

日本初のコンビニ(ココストア)が愛知県に開店したのは1971年、団塊ジュニア世代の最初の年でした。その後、ファミリーマートは1973年、セブン-イレブンは1974年に1号店がオープン。団塊ジュニア世代が思春期を迎えるころには、「コンビニの前にたむろする若者たち」というイメージが生まれました。

「カラオケ」も、「団塊ジュニア世代」とともに世の中に定着したものです。

1950年代のからの「歌声喫茶」に始まり、1980年代には「カラオケボックス」も誕生していましたが、現在のカラオケボックスが若者に普及したきっかけは、1990年代に発売された通信カラオケでした。これは「団塊ジュニア」の青春期と重なります。

そんな30~40代の「団塊ジュニア世代」なら誰もが夢中になり、「懐かしい!」と思う7つのアイテムは何なのか? 今回はそれを紹介します。

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