60代「団塊」の財布は、この3つでこじ開けろ!

「普段は1円も使いたくない」けど、弱点がある

若いときからつねに消費文化をリードしてきた団塊世代。彼らの財布をこじ開ける方法は?(写真 : 【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA)
事件や出来事、流行した商品、音楽、ドラマ……。生きた時代によって、人間の経験には違いが生まれる。人生観、金銭観、恋愛観も、時代と環境によって、大きな影響を受ける。
だとすれば、「各世代の特徴と違い」を知ることで、「年が離れた人」とも会話が弾み、相手への違和感も消える。ビジネスシーンや商品開発にも有効な武器になる。
では、戦後70年の6つの世代――「団塊世代」「ポパイ・JJ世代」「新人類世代」「バブル世代」「団塊ジュニア世代」「さとり世代」それぞれについて、「世代論」を身につけることで、どんな「武器」が手に入るのか。
新刊『日本初!たった1冊で誰とでもうまく付き合える世代論の教科書』の著者のひとり、博報堂「新しい大人文化研究所」の統括プロデューサー阪本節郎氏が、「60代団塊世代の財布がゆるむ『3つの急所』」について解説する。

 

ありそうでなかった、日本人が大好きな「世代論」の教科書。「団塊世代」から「さとり世代」まで、「全エッセンス」を日本で初めて1冊にまとめました!

団塊世代のリタイアがいっせいに始まった2007年ごろから、「団塊消費」について語られることが増えました。

「巨額な退職金がマーケットに流れ込む」「大きな消費の流れが起こるのではないか」――。

2007年当初は期待ほど大きな波は起きませんでしたが、それが今、動き始めています。訪日外国人の陰に隠れていますが、その象徴は国内旅行の盛り上がりで、JR九州の「ななつ星in九州」のメイン顧客は50・60代です。今年は金沢新幹線も大盛り上がりです。

われわれの調査でも「退職金の半分は貯金する」という結果が出ていますが、ある意味それは当然です。リタイアと同時に湯水のごとくおカネを使い出す人など、いるはずがありませんから。

ただし同じ調査では「定年生活全体では、定年直後の1.5倍はおカネを使う」という結果も出ており、うまく団塊世代の「急所」をつけば、大きな消費の波が起こる可能性があるのです。

振り返れば、団塊世代は若いときからジーンズにビートルズ、ミニスカートにアンノン族、グルメブームと、つねに消費文化をリードしてきました。また、家庭の面では「ニューファミリー」という新しいライフスタイルもつくり出してきました。

しかし、読者の方にも思い当たる節があるように、60代「団塊世代」は、自分がよしとしないものには1円でも払いたくないのです。おカネはあるのに地下鉄で神田へ行き、古本屋街をブラブラして何も買わないで帰る男性、スーパーで数円の違いに「この店はやけに高いわね」と不満をぶつける女性も少なくありません。長らく1円でも安いものを買うのを自慢してきたために「定価で買うのはコケンにかかわる」という世代でもあるのです。

では、どうすれば普段は“1円も使いたくない”60代「団塊世代」の財布をこじ開けることができるのか? どの「急所」を突けば、財布のひもがゆるむのか?

今回は、団塊消費の「3つの急所」を解説します。

次ページ「カネも出すが口も出す」のが団塊世代
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