ストレスに強い人が実践する毎朝1分の習慣

スタンフォード大の学生たちもやっている

ストレスを味方につけるにはどうしたらいいのか(写真:梅谷秀司)
ストレスは心身の健康や美容の大敵とされるが、減らせと言われてもそんなに簡単に減らせるものではない。しかし、そもそも「ストレスは心身に悪い」というのが一面的な思い込みで、ストレスが人に力を与えるものだったとしたらどうだろうか。
実は近年、ストレスこそが困難を乗り越える力になり得るとする研究が複数発表されており、「ストレス=悪者」とも言えなくなりつつある。ではどうすれば、ストレスを味方に付けられるのか。米スタンフォード大学の心理学者で、『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(大和書房)の著者である、ケリー・マクゴニガル博士に、誰でもできるトレーニング法を聞いた。
インタビューの原文はこちら

ストレスをどう感じるかは自分次第

――ストレスの「力」に注目したきっかけは何ですか。

実のところ私は、(前著『スタンフォードの自分を変える教室』で書いた)意思の力についてよりもずっと長い間、ストレスについて研究し、教えてきている。ストレスは、世界中で長いこと人生における苦境や不満と同様の意味でとらえられており、私も心理学者として幸せな人生を送るにはストレスを軽減することが必須だと教えられてきたし、信じてきた。

ところが、(思い込みを活用する)「マインドセット介入」に出会ってから、ストレスと対峙するにはこの方法が一番いいと考えるようになった。もともと心理学者を志したのは、人生で困難な状況にある人を助けたいと考えていたからで、この方法によって人々のストレスとの付き合い方も変わると感じた。

以前から「現実や事実を拒否するよりも受け入れた方が人生にとって良い」と考えており、心の痛みや不安と対峙するために、自己流でマインドセット介入のようなことをして、それに効果があることも体験していた。さらにストレスの効果が科学的に証明されるようになり、あらゆるストレスにマインドセット介入は効果があるとわかった。興味深いことに、ストレスを受け入れることで、体の反応や行動まで変わる。

――具体的にどうすれば、マインドセット介入はできるのでしょうか。

難しく考える必要はなくて、ただ「ストレスは自分にとって良いものなのだ」と考えるだけでいい。もっと簡単なのは、ストレスを感じたときに、そこにあるほかの事実に目を向けることだ。

たとえば仕事と家庭のバランスが難しく、「なぜ私だけこんなに忙しくて不幸なのだろう」と感じたとする。そのときに、「これってものすごく現代的な悩みで、多くの人が抱えているものよね」と、自分の気持ちをほかの事実に集中させるだけでいい。気持ちをほかに「振る」ことで、直面しているストレスに対処しやすくなる。

自分がどの考え方を支持するかに意識を払うことも大事。ストレスとは感覚であり、それをどう感じ、考えるかはあくまで自分次第。困難は自分の気持ちを強くするのに必要、と意識的に考えれば、ストレスを実際にそうとらえられるようになる。

こういうとらえ方にシフトするには、困難を乗り越えた人の映画を観たり、話を聞いたりするといい。自分の過去の経験を振り返るのも効果的。ストレスを乗り越える支えとなるストーリーを選んで欲しい。

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