長期休暇中「誰とも話さない」は、危険すぎる 過度な「お一人様志向」が招くメンタル危機

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休みにも出掛ける・人に会うのが面倒……というアナタ、要注意です(写真:Graphs / PIXTA)

シルバーウィークのような長期の休暇に入ると、心の不調を訴える人が増えます。元気な人でも落ち込みやすくなり、もともとメンタルに不調のある人は、さらに症状が悪化することも。通常モードではない生活リズムの変化がストレスを生むのに加え、「人との違い」や「自分の居場所」をことさら意識しやすくなるためです。

前回記事では長期休暇のたびに「家族危機」に陥ってしまう例を取り上げましたが、だったら一人で過ごすようにすればいいかというと、そうでもありません。休暇中に誰とも話さず一人でいる時間が増えると、リラックスできるどころか、かえって心身の不調の要因となることがあるのです。

「行くところがない」から、強烈な孤独感に陥る

長期休暇となれば、レジャーなどの話題が一気に増え、世間やメディアが、華やかな情報を発信し、お祭りムードが漂います。すると、それがさらに孤立感を高め、激しく落ち込む原因となることがあります。

「行くところがない」「一緒に過ごす人がいない」「寂しい」という気持ちから、他人を異常にうらやましく思ったり、最終的には、「自分は生きている価値がない」「このまま生きていてもいいことはない」とまで思い詰めてしまうことさえあるのです。

この現象は長期休暇に限らず、これからやってくるハロウィンやクリスマス、そして年末年始などのイベントなどにも当てはまる現象です。実際にイベントや長期休暇中には、「寂しい」気持ちを訴えてくる相談や、うっぷんを晴らすためのクレームの電話が増える傾向にあります。

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