VISAが始めたB2B決済は、どこまで便利なのか 銀行に出向く必要がなくなった
企業間の資金決済(B2B決済)を、ウェブ上でクレジットカードや立て替え払い(債権譲渡)の仕組みを使うことにより、効率化するサービスが注目されている。請求の手間や請求書の誤配送リスクを軽減するとともに、短時間での与信実施や代金の回収が確実になることが強みで、今後数年の間に大きく拡大する可能性を秘めている。
国際的な資金決済ネットワークVisa(ビザ)の日本法人は、クレジットカードを活用したB2B専用の資金決済システム「Visa Business Pay」を昨年4月にリリース。顧客がクレジットカード会社との間で加盟店契約を締結したうえでサービス登録すると、ウェブ上でのクレジットカード払いですべての請求・支払い業務が完結できるようにした。
銀行に出向く必要がなく送金手数料もかからない
子どもの自発的な学習を支援するスタイルの塾をフランチャイズ展開で展開しているガウディア(横浜市)は、米国やシンガポール、インドネシア、台湾など海外11カ国・地域の提携先の学習塾に、独自開発した教材を提供している。
「送金手数料や代金回収の手間がかからない方法を探している中で、クレジットカード会社から薦められたのが、『Visa Business Pay』だった」(中山忠秋・法人コンサルティング事業部部長)という。
導入してみたところ、「銀行に出向いて海外送金の手続きをする必要がないので、とても便利だと、現地の学習塾から喜ばれている」と中山部長は説明する。
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