購入するなら2007年頃の中古マンションだ

リーマンショック前で良質な物件が多い

間取り、床スラブの厚さ、何階がいいのか――。中古マンション選びをするうえで重視する基準は人それぞれだが、失敗を避けるにはプロの目を借りることも考えたい(写真:Charly/PIXTA)
新築マンションが買えない時代になりつつある今、中古マンション購入に際してどんなポイントに注意したらいいのか。最終回の今回、大手住宅商品開発者を経て現在建築事務所APOLLOを経営する黒崎敏氏に、専門家ならではの具体的なポイントを挙げてもらった。中古マンション購入の「常識」として、ぜひ参考にしてほしい。

第1回 新築マンションを買えない時代がやってきた
第2回 中古マンションは「ヴィンテージ」を狙え

中古マンションを買う場合、まず必要なのは自分のスタンスを明確に自覚することだ。自分が手に入れたいのは、売りたいマンションなのか、住みたいマンションなのか。「売れるか否か」に価値を見出す場合と、自分や家族にとって「住みやすいかどうか」に価値を置く場合とでは、選ぶマンションはおのずと変わってくる。

「売れるマンション」を選ぶのであれば、徹底したマーケット・インの発想が必要だ。たとえば、80~90平米のマンションなら買い手は多いが、120平米まで広くなると購買層は激減する。広さはもちろん、間取りや交通の便など、購買層がネットで物件を調べる際の指針となるファクターにフィットする物件を選びたい。

できれば、技術的側面を理解できる建築家やデザイナーのような客観視ができるプロのアドバイスを仰ぐといいだろう。プロジェクトのタスクフォースをつくり、複数の視点をもとに物件を選べば成功の確率は高まるはずだ。

売りやすさを追求するなら、変形の間取りなど、突飛な物件はなるべく避けたほうが無難だ。売ることを考えなければ面白いが、いざ売却しようとなると買い手が見つかりにくい。もっとも、ユニークな物件を好む層も一定数は存在する。今はそうした潜在顧客とつながるコミュニティサイトなども豊富なため、うまくリレーションさせることが可能なら個性的な物件も選択肢の一つになるかもしれない。

住みたいなら自分が優先順位を決める

「住むマンション」を選ぶなら、優先順位をはっきりさせておこう。広さなのか、駅からの距離なのか、間取りなのか。あるいは、設計・施工会社や不動産会社で決めるのか、周辺環境を重視するのか。必ずしも駅から近いほうがいいという人ばかりではない。自分にとって何が大切かを見極める、もしくは、捨ててもいい要素を確認する。マンション選びに「これが絶対」という王道はなく、最後は自分で順位をつけなくてはいけない。

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