ゆうちょと郵政で23%の投資リターンだった 郵政株は次の売り出し前に売ったほうがいい

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寄り付き前から80円ストップ高水準で売り注文を出していたが、残念ながら売れなかった。日経平均は、4日ぶり399円安の1万8683円と地合いが悪すぎたな。中国が人民元切り上げを発表し、0.54%高の1ドル6.3154元に設定。1日の切り上げ幅としては2005年以来最大。

[11月3日(火)]午前3時、日経225先物は170円高の1万8910。NYダウは165ドル高の1万7828ドルと反発。CME日経先物は70円高の1万9055円。

かんぽ生命のいちばん人気は誤算

[11月4日(水)]郵政グループ3社上場日。3社とも買い気配スタート。9時33分、日本郵政は1631円(公募価格1400円で16.5%高)の初値を付け、ゆうちょ銀行も1680円(公募価格1450円で15.86%高)の初値を付けた。以外だったのが、かんぽ生命(7181)が10時06分、2929円(公募価格2200円で33.13%高)と大人気だったこと。

終値は、日本郵政1760円(25.7%高)、かんぽ生命は3430円のストップ高(55.90%高)、ゆうちょ銀行は1671円(15.24%高)となった。私が予想していたのは、来期以降の年間予想配当利回りの一番高いゆうちょ銀行がいちばん人気で、次に高い日本郵政、かんぽ生命は3番目と思っていたので、またまた大誤算。また、初値はせいぜい公募価格から1割高位と予想していてあまり期待はしていなかったので、予想以上の人気で嬉しい誤算。日経平均は243円高の1万8926円とご祝儀相場となったようだ。

[11月5日(木)]午前3時、日経225先物は200円高の1万9100円。NYダウは50ドル安の1万7867ドル。ゆうちょ銀行を寄り付き直後、39円高の1710円で800株売り、19万8098円の利益確定。9時12分、日本郵政を1800円で1100株売り、42万2339円の利益確定。合計で62万437円の利益となり、約23%のリターン(投資金額270万円)となった。ゆうちょ銀行はちょっと安く売りすぎたかなと反省。

公募価格は、日本郵政1400円に対してゆうちょ銀行は1450円とゆうちょ銀行の方が50円高かったのに、株価は日本郵政の方が高くなっており、株価逆転。こんなに早く売るつもりではなかったのだが、ちょっと加熱しすぎだと思ったので、ひとまず売りと判断した。かんぽ生命は、460円高の3890円と今日も大幅高で人気出過ぎじゃないの。

日経平均株価が4日、5日と大幅上昇しているのに、東証マザーズ指数は3日続落しているところをみると、普段、新興市場銘柄でデイトレしている方々も新興市場銘柄を売って、郵政グループ3社を買いに来ているのではないか? この活況を見ると、機関投資家、外資系やヘッジファンド、個人投資家、初心者、デイトレーダーと全員参加で、郵政上場祭りの神輿を担いでいるようだ。日経平均は189円高の1万9116円と続伸。

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