岐阜発「楽園企業」、年休140日で驚きの高年収

さらに有休最長40日+残業なしで「この金額」

一代で「楽園企業」を築き上げた山田氏は、2014年、惜しまれながらこの世を去った(撮影:和田 英士)
「日本一『社員』が幸せ」と言われる「未来工業」(岐阜県にある電気・設備資材メーカー)は、「残業なしの毎日5時退社」で有名だが、年間休日140日+有給休暇最長40日と、休みの多さでも群を抜いている。にもかかわらず、「驚くほどの高年収」を社員に保証している。
同社創業者の山田昭男氏は昨夏、惜しまれながら他界した。その山田氏の哲学をすべて書いた遺作『山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル』は、今、ベストセラーになっている。
なぜ、未来工業は「あきれるほど多い休みっぷり」と「驚きの高年収」を社員に保証するのか――。
山田氏を長年取材してきたルポライターが、「楽園企業」の秘密に迫る。

「休みが日本一多い会社!?」の“荒技”

日本一“社員”が幸せな会社をつくった男の集大成! 未来工業創業者で名物社長、故・山田昭男が残した87の言葉を、図やイラストを加えてわかりやすく解説。「未来工業と山田昭男のすべてが1冊でわかる」「読めば仕事も人生も楽しくなる」と話題の1冊!

もちろん、社員も会社も休みが多いのに越したことはない。

しかし、「年間140日も休みで、そのうえ有休が最長40日もとれる会社が、日本の上場企業の中にある」と聞けば、「そんなに休んで、本当に仕事が回るのか?」と思う読者も多いのではないか。

岐阜県の電気・設備資材のメーカー「未来工業」は、室内にある電気スイッチを壁の内外から覆う製品「スライドボックス」などを製造しており、国内トップシェアを誇る。経常利益率も平均10%を上回るなど、儲かる会社であり続けている。

2010年には、第1回「日本一大切にしたい会社」大賞も受賞している同社は、年間休日140日に加えて有給休暇最長40日と、「日本一休みが多い会社」とも言われている。

週休2日制で年間96日の休日。そこに祝日が加わり、年末年始の休日は2週間超もある。そのうえ、5月の連休には10日間休みにしてしまい、しかも夏休みも10日間ある(一部重複あり)。

さらに、未来工業式の“荒技”もある。火曜日が祝日ならば、なんと月曜日も休みにしてしまい、4連休にしてしまうのだ。

また、育児休暇は3年で、最長9年までとることができる。

未来工業はなぜ、ここまで「社員を休ませること」に熱心なのだろうか?

そして、なぜ同社は「驚きの高年収」を維持しているのか?

次ページ社員の休みを大切にする「3つの理由」は?
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