「軽」がホンダを変える、クルマ作りを抜本改革

「軽」がホンダを変える、クルマ作りを抜本改革

「この車からホンダの第二の創業が始まる」。小型車事業を担当する松本宜之・四輪事業本部第三事業統括は力を込める。

“この車”とは、昨年12月に発売した新型軽自動車「N BOX」。「N」はホンダにとって初の本格的量産車である「N360」に由来する。前輪駆動(FF)を採用、高い運動性能と広い室内空間を両立し、ホンダの4輪事業の礎を築いた名車だ。原点に立ち返る──「N」のネーミングには、ホンダ経営陣のそんな思いが込められている。

N BOXに対するホンダの期待は大きい。なにせ、月販目標は1・2万台。2011年、ホンダの軽自動車の販売台数は、約12・5万にすぎない。1車種だけで昨年の軽全体の台数以上の販売をもくろんでいる。

国内市場では「軽シフト」が続き、国内生産を維持するためにも、軽販売の強化が求められている。が、「第二の創業」の意味はそれだけではない。N BOXには、今後のホンダの小型車戦略を左右する取り組みが秘められている。

「シビック」「アコード」「CR−V」「フィット」。ホンダが誇るグローバルモデルだ。4車種は世界115~160カ国で販売され、ホンダの世界販売の実に6割超を占める。

これまでこの構造はホンダにとって強みだった。グローバルモデルは販売数量が多いため、工場のラインは1車種だけで埋まる。開発費を早期に回収し、さらに次モデルにつぎ込む。そんな正の循環が働いていた。

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