PTAに蔓延!「ポイント制」という謎の罰則 負の意味づけを強化するループ化現象

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PTAの仕事は、「ポイント制」で本当に平等になるのでしょうか(写真 : Graphs / PIXTA)
子どもがいる人は、ほぼ誰もがかかわることになるPTA(Parent-Teacher Association)。学校と保護者、地域との橋渡し役を期待されるこの組織には、さまざまな謎や問題が付きまといます。いったいPTAとどうかかわるべきか?『PTAをけっこうラクにたのしくする本』の著者・大塚玲子が迫ります。

ポイントが貯まっていない人への「お仕置き」

PTAが保護者から「嫌なもの」と思われていることは、いまさら説明するまでもない事実です。なぜPTAはそこまで嫌われるのか? これまでもさまざまな要因を指摘してきましたが、意外と単純なところにも、原因があるように思います。

それは“PTA=嫌なもの”という前提が強すぎるから、ということです。

鶏と卵のような話ですが、嫌なものとして扱われすぎているため、ますます嫌なものと思われるという悪循環が起きている。これが、意外と大きいと思うのです。

そのひとつの例として、「ポイント制」というものがあります。これは委員(クラス役員)などを決める際に使うシステムで、近年徐々に広まってきたものです。

大抵どこのPTAでも「子どもが学校にいる6年(小学校の場合)の間に、必ず一度は委員をやりましょう」という不文律があるのですが、それでも一度も委員をやらないまま卒業する、逃げ切る保護者はいるものです。すると、そのぶん、一部の人が何度も委員を引き受けることになりがちです。

「それでは不公平だ!」ということで、すべての家庭が「平等に」負担を負うべく編み出されたのが、このシステム

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