プロが指摘する「日本のゴルフ」に欠けた視点

将来のスター選手を健全に育てているか

プロのスポーツ選手に求められるのは文武両道だ(写真:miya227/PIXTA)

7月中旬、米国・サンディエゴ(カリフォルニア州)で「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」と呼ばれる大会が開かれた。国際ジュニアゴルフ育成協会が4年前から日本代表選抜大会を実施して、6歳以下から15~17歳までの日本のジュニアゴルファーを連れて「日の丸」を背負って戦う経験を積ませている。

今年は年齢別に分かれた男女合わせて12部門のうち、日本は4部門で優勝した。日本の選手は、低い年齢層では世界でもトップクラス。女子プロは高年齢層でも通用する。この大会では過去に日本選手も活躍し、池田勇太や宮里美香らも優勝している。タイガー・ウッズやロレーナ・オチョアら、ゴルフをよく知らない人でも名前は聞いたことがあるような世界のスーパースターもここから出ている。

費用はバカにならない

日本代表選抜大会が実施される2010年以前は、個人参加が基本。いわば出たければ出られた試合でもあったが、費用はバカにならない。エントリーフィー(参加料=現在)だけでも15~17歳は395ドル(約4万7000円)、13~14歳325ドル(約3万9000円)、11~12歳285ドル(約3万4000円)、9~10歳195ドル(約2万3000円)、7~8歳185ドル(約2万2000円)、6歳以下175ドル(約2万1000円)。15~17歳は4日間、それ以外の年齢は3日間で、プラス公式練習のプレー費が含まれている。

会員制のクラブを使ったり、全米オープンや米ツアーを開催し、平日でもプレー費200ドル(約2万4000円)近いメーン会場のトーリーパインズGCサウスコースでプレーしたりするので、割安といえば割安ではある。

ただ、個人で行くとなれば、飛行機やホテルの手配、現地の交通費や食事代などがかさむ。保護者同伴となれば、そうした費用も倍になる。個人参加のころは、申し込めば出られたとはいえ、けっこうな覚悟がなければ二の足を踏むことも多いだろう。

2011年以降、協会では協賛金などを補助して、費用負担の軽減を図り、参加しやすくしている。今年の日本代表の参加費は航空運賃や2食付きホテル代、現地移動交通費にエントリーフィーを含めて1人24万円弱、同行する保護者らは40万円前後。11~12歳から上の年齢の選手は、ひとりで参加してもサポートするという仕組みにしている。

 

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