「異常に持ち帰りが多くなった」天丼店の真実 当事者さえもわからなかった謎を解く
天丼1杯が500円(並盛)からというお手頃な価格で食べられる「天丼てんや」をご存じだろうか。ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のほか、機内食やホテルなどを手掛けるロイヤルホールディングスグループのテン コーポレーションが運営する外食チェーンのひとつだ。
直営・フランチャイズにより、首都圏を中心に国内160店強のネットワークを構える。その「天丼てんや」にまつわる不思議な現象を示すランキングがある。
1位の店舗は数でも断トツ
2位 川口店(埼玉・川口市)
3位 川崎アゼリア店(神奈川・川崎市)
4位 昭島モリタウン店(東京・昭島市)
5位 西葛西店(東京・江戸川区)
(出典:テン コーポレーション)
注目は1位のビーンズ赤羽店。1日に360食以上の天丼を「持ち帰り=テイクアウト」で販売する。てんや全チェーンの平均が100食程度なのに対して圧倒的に多い。売り上げ構成を見るともっと顕著で、その8割以上がテイクアウトだという。
不思議なのはビーンズ赤羽店でテイクアウト客が急増したのは、つい最近ということ。同じランキングを少しさかのぼると2013年は全国9位だったが、2014年に2位へと一気にジャンプアップ。今年、1位に躍り出た。
店内で食べれば味噌汁が付き、おしんこも食べられる。何よりできたてだし、それこそが外食店で食事する醍醐味。にもかかわらず、なぜそこまでテイクアウト客が多いのだろうか。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら