「SASUKE」が世界の視線を集める意外な理由

そこにあるのは日本的価値観だ

TBS「SASUKE」は世界的な人気を誇る番組となった
凡人ではおよそひとつも攻略できないさまざまな障害物に、鍛え上げた生身の人間が挑んでいく――。TBSのスポーツエンターテインメント番組『SASUKE』が、7月1日(水)に最新回の放送を迎える(よる7時から4時間SP)。国内では今回で31回目となるSASUKEが、世界中で愛されるコンテンツだということをご存じだろうか。
『Ninja Warrior(ニンジャ・ウォリアー)』として、世界165の国と地域でも放送され、現地制作は9カ国に拡大している。アニメを除いて日本のテレビコンテンツが世界を席巻するケースはまれだ。ただ、ここまでの道のりは順風満帆だったワケではない。日本発のスポーツエンターテインメントが世界に通用するようになったのはなぜか。どんな道のりがあったのか。海外販売の裏側を明かそう。

海外ではウケない「勝者」のいないコンテンツ

SASUKEの日本における初回放送は1997年。当時人気を博していた『筋肉番付』の2時間特番として登場した。その後、海外向けにも汎用性がありそうだと販売が検討された。本格的な海外セールスを始めたのが2000年。以降は毎年の「カンヌ国際見本市」などで積極展開した。

関係者は比較的すぐに販売実績を上げられると期待していたようだが、実はSASUKEは、既存番組を販売する「完パケ番販」にも、番組コンセプトを基に現地版を制作する「フォーマット番販」にも適さない要素を複数抱えていた。一般的に、世界流通に適したテレビコンテンツの条件には以下が挙げられる。

・話数が多い
・1話あたりの尺が30分~1時間程度、最大でも90~120分
・1話あたりの尺が一定
・制作が容易
・定期(シリーズ)制作出来る
・適度の制作規模で制作費が抑えられる
次ページ一方で、SASUKEはと言うと…
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
あのころ銀行は<br>無茶苦茶だった

『住友銀行秘史』の著者で元・住銀取締役の國重惇史、元イトマン顧問弁護士の河合弘之、元長銀取締役の箭内昇。平成の金融バブルの最中に起きたイトマン事件の真相と教訓を語る。