「フォーマット取引」はテレビを潤すか?

世界に広がる、TBS「SASUKE」の秘密

テレビ番組のトレードショウである「MIPCOM2014」の会場

カンヌ映画祭で知られる南仏の街、カンヌ。映画祭の会場にもなっている「Palais des Festivals」で年に2回行われているのが、MIP(International Programme Market)と呼ばれるトレードショウだ。50年近い歴史があるMIPは、4月にMIPTVの名でテレビ番組向けコンテンツの取引が行われており、30年前からは10月開催のMIPCOMが加わった。

テレビ番組のトレードといっても、その実態は外部からは、なかなか想像しにくい。オーディオ&ビジュアル業界や米映画業界を取材し始めてから長い経験を持つ筆者にとっても、MIPは異世界のトレードショウだった。

まずは10月13~16日に行われたMIPCOM 2014で取材した、テレビ番組取引の状況と日本製コンテンツの市況についてお伝えしたい。

TV向けコンテンツトレードとは?

「テレビ放送枠は不動産のようなもの」とよく言われる。放送免許を得てテレビ放送を始めると、当然ながらひとつの時間にはひとつの番組しか放送できない。ある日、ある時間から流す1時間の枠はたったひとつで、その場所にどんな番組を流すのかを戦略的に考える。時間帯によって視聴者層、期待できる視聴者数に違いがあり、それぞれの異なる広告価値がある。

人気のない土地は安いが、人気のある土地は高くなる。番組で言えばプライムタイムは広告費が高く(よって制作予算も潤沢)、夕方や早朝、深夜などは安くなる。プライムタイムの放送枠は限られているから、その場所の争奪戦となるわけだ。

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