エイチーム、なぜいま「東京進出」なのか 林高生社長に直撃インタビュー

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エイチームの林高生社長は「飛躍的な成長のためには採用を強化していくしかない」と語る
スマホゲーム「ダークサマナー」「ダービーインパクト」などで知られるエイチーム。同社は6月12日にNHNエンターテインメントとの合弁会社を清算することを発表。週明けには大幅に株価が下落してしまった。
そんな逆風に見舞われているものの事業は好調だ。スマホゲームの開発拠点については名古屋、大阪に加えて、この8月には東京・品川に拠点を置く。なぜ今、東京なのか。林高生社長にその理由を聞いた。

 

――なぜ今のタイミングで東京に開発拠点を置くのでしょうか。

一気に決めて、一気に進めました。4月18日に、経営陣の合宿会議があり、そこで中期経営計画の数字を、どうしたら達成できるのかを考えた。目標を達成するためにはゲームの開発ラインが足りないということになりました。ただ、今の課題として、名古屋で全然、人採れないんですね、ゲーム系の人が。という中で、まず大阪スタジオの採用を強化しようと。それだけでは足りないので、そろそろ東京かなっていう流れだったんですね。それが合宿で決まって。すぐに不動産屋さんに3件候補を出してもらって5月13日に物件を見に行き、決めました。

品川イーストワンタワーの8階に拠点を構える。7月11日、18日の2日間、それぞれ13時から、AP東京八重洲通りで行う会社説明会を皮切りに本格的な社員募集を始める

――候補地はすべて品川ですか。

そうです。最初から品川にするつもりでした。名古屋からの時間距離を考えて駅近のビルに決めました。東京駅で駅近となると家賃の面で難しい。品川だといい物件がたくさんあるので、品川にしました。

――2012年に大阪に拠点を作りました。その時点で東京を選ばなかったのはなぜですか。

大阪をつくった頃は、東京で採用が過熱していた時期なんです。そのため、逆張りで大阪に行った経緯があります。大阪での採用は、われわれにとって成功だった。いい人が採れて、ゲームも開発してリリースまでいった。これは今、われわれにとって貢献度合い高いゲームになっています。

今は東京でも採用競争が一服している。さらに、エイチームのネイティブアプリの知名度も高まっているので、以前に比べると採用しやすくなっているのではないか、と考えています。

――採用規模は?

60~80人採用します。そこで開発チームを1ライン、できれば2ライン立ち上げるイメージです。

――今は名古屋にいる開発者(企画・デザインを含む)が約200人、大阪が約40人です。将来の人員配置イメージは?

エイチームは現状120億円(2014年7月期)の売り上げ規模を、中長期的に1000億~1500億円に引き上げたいと考えており、そのためには800人ぐらい必要になると計算したことがあります。できれば効率化を進めることで、そこまで増やしたくはない。しかし、われわれの目標数字を達成するためには、結果的に800人になる可能性もある。まずその全体感の中で、採れるところで採っていくというイメージになります。

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