ソフトバンクとNTTドコモを分析する

今後の展開が見えない携帯キャリア2社

昨年11月、米スプリント社の反転攻勢を宣言したソフトバンク孫社長。当面の業績は米国がカギ(撮影:梅谷秀司)
ソフトバンクとNTTドコモが苦戦しています。好業績を維持しているものの、2014年4〜12月決算では2社ともに減益となりました。これまで増収増益が続いていましたが、なぜ悪化しているのでしょうか。
理由はそれぞれですが、戦略上の苦慮が見え隠れします。ソフトバンクは、2013年に買収した米スプリントの今後の展開にが注目点です。今期は同社の人員削減を行い、事業そのものの収益は改善しつつあるものの、人員削減関連費用が利益を押し下げました。一方、ドコモは、昨年6月に導入した国内通話定額プランが裏目に出ました。この新プランの加入者が増えたことで、音声収入が落ち込んだのです。いずれも内容は異なりますが、戦略があまりうまくいかなかったことが原因です。
2社に「再成長」の兆しは見えるのでしょうか。最新の決算内容を分析します。

ソフトバンクは米スプリントをどうするのか

2013年7月、ソフトバンクは米携帯電話3位のスプリント・ネクステル社を買収しました。買収総額は216億ドル(当時のレートで約1兆8000億円)。この巨額投資は、ソフトバンクにとって冒険でした。

しかも、スプリントは業績が芳しくない状態が続いていましたから、収益力の向上が課題となっていました。そこで、2014年にドイツテレコムからTモバイルUSを買収して収益性を高めようとしましたが、その計画は失敗。スプリントは、現状、業績は改善しつつあるものの、ソフトバンクは、スプリントの今後の扱いに苦慮しているのではないかと思います。

有利子負債もスプリント買収前の4兆円弱からから現在ではスプリントの分も含めて連結では10兆円を超える水準にまで達しています。

ここで、平成27年3月期第3四半期決算(2014年4〜12月)の決算内容を見てみましょう。

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