サムスン、苦戦の日本市場をどう攻めるのか

ゼロから刷新した「ギャラクシー」の実力は?

近日中にNTTドコモ、auから発売される「ギャラクシーS6」シリーズ
3月初旬、韓国サムスン電子は、スペインのバルセロナで新型スマートフォン「ギャラクシー S6」と「ギャラクシー S6 エッジ」を発表した。ともに高級感のあるガラス製ボディが特徴で、これまでペン付きの「ギャラクシーノート」シリーズにしか採用されていなかった曲面ディスプレイの「エッジ」タイプも、「S」シリーズに追加した。日本ではNTTドコモ、auから近日中にも発売する見通しだ。
サムスンの日本市場でのスマホ出荷シェアは、かつて10%を超えたが、2014年には4.7%(IDCジャパン調べ)にまで下げるなど苦戦が続いている。新製品投入を機に、どう日本市場を立て直すのか。日本でのスマホ事業を統括する石井圭介専務に聞いた。

――新モデル「ギャラクシーS6」と「ギャラクシーS6エッジ」のウリは?

一番の特徴はデザインだ。「ジュエリー」をコンセプトに、ガラスとアルミ合金のボディを採用した。光の反射角度で色味が変わり、高級感を演出している。ディスプレイもクアッドHD(2K)という世界最高級の解像度の有機ELディスプレイを採用するなど、進化させた。また今回、Sシリーズに左右の端部が曲面の「エッジ」タイプも投入した。これまでのディスプレイは狭額縁を競っていたが、「エッジ」には額縁すらなく、映像がより立体的に見えるなど、新たな体験を提供できる。

日本市場はアップルの重要拠点

スペックも自社開発した「8コア」のCPU(中央演算処理装置)を搭載。従来品より消費電力を30%抑えられ、かつ処理速度を高めた。これまでも最新機種には最先端の機能を投入してきたが、今回はすべての機能と部品を見直し、デザインも含め、まったくゼロから作り直したといえる製品だ。

スマホは世界的にはまだ普及するが、普及の速度は落ち着いている。2015年は、従来の情報機器としての使い方を超えた、広がりのある使われ方をする元年になる。そのブレイクスルーをする機種になると自負している。

――「ギャラクシー」シリーズは日本のスマホ市場ではシェアを落としている。原因をどう分析しているか。

まずスマホのメーカー数が、ギャラクシーを初めて日本で投入した2010年と比べると、非常に増えている。ドコモがアイフォーンを扱うようにもなったことも大きい。価格競争が激しくなっている一方、我々が展開できるキャリアの数に限りがあり、思うようにシェアを伸ばせなかった。

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