「セクシー田中さん」詳細が公表されぬ4つの理由 日テレと小学館、本当に「責任逃れ」狙いなのか

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(画像:ドラマ「セクシー田中さん」公式サイトより)

漫画家・芦原妃名子さんの急死が報じられてから10日あまり。今なお、ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ)をめぐる記事やSNSでのコメントが飛び交う状態が続いています。

ただ、ここに来て明らかに「風向きが変わった」と思わされるのが、記事やSNSの注目が、脚本家、プロデューサー、担当編集者などの“個人”から、日本テレビと小学館の“組織”に移りつつあること。

日本テレビに対しては、同局の報道・情報番組「news zero」でメインキャスターの有働由美子さんが「何がどうして起きていたのか、関係各所の調査が必要です」と発言、「DayDay.」でMC・山里亮太さんが「たぶん日本テレビはもちろん今から徹底的に動くんだろうと思います」などとコメントしたにもかかわらず、まだこれといった動きが見られないことを問題視する声が挙がっています。

小学館は「編集者一同」によるコメント発表も

一方の小学館は、6日に社員向け説明会が開かれ、「現時点で経緯などを社外発信する予定はない」などと説明されたことが報じられてネット上が沸騰。すぐに「社外発信の予定なし」がXのトレンド1位となったほか、漫画家たちが批判の声を発信しました。

2月8日に小学館サイトで公表されたコメント(一部)。芦原妃名子さんの”非業の死”についての思いが、「小学館 第一コミック局 編集者一同」の名義でつづられていた(画像:小学館サイトより)

さらに8日、公式サイトに「小学館 第一コミック局 編集者一同」の名義で、著作者人格権の周知徹底、今回の検証を続行、ドラマ制作サイドとの交渉を是正することなどのコメントを発表。しかし、やはり「経緯にふれていない」「なぜ小学館ではなく編集者一同なのか」などの批判は消えていません。

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