"後継者"ニケシュを口説いた孫正義の招聘力

ソフトバンクに超一流が集まるワケ

ニケシュ・アローラ副会長が代表取締役副社長となることを発表する孫社長(撮影:尾形文繁)
孫正義氏は経営の天才であると同時に、交渉の達人でもある。創業当初から世界の名だたる企業家を口説き落とし、事業パートナーになることで、ソフトバンクの成長を牽引してきた。同社の社長室長を勤め、『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』(弊社刊)など孫正義氏の仕事術に関連する著作がある三木雄信氏が、相手の「Yes」を引き出すその交渉の戦略や手法について語った。

 

孫正義は、先日(5月11日)に行われたソフトバンクの2015年3月期の決算発表会で、グローバル企業化を進めるためにソフトバンク本体の社名を「ソフトバンクグループ」に変更することを発表した。同時に2014年10月からソフトバンク本体の副会長としてソフトバンク入りをしていたニケシュ・アローラの英語でのタイトルを「ソフトバンクグループ プレジデント」とすると発表した。言うまでもなく、英語でプレジデントは非常に重要な意味を持つタイトルだ。このことは、ニケシュ・アローラが孫正義の最有力の後継候補になったことを意味している。

後継者候補はGoogle急成長の立役者

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ニケシュ・アローラは、1968年インド生まれの経営者だ。インドのバナーラス・ヒンドゥー大学で電気工学を学び、ノースウェスタン大学でMBAを取得している。その後、フィデリティ・インベストメントなどの世界最大級の投資ファンドで通信分野のアナリストとして実績を積む。

その後、通信事業者のT-Mobileに経営陣として参画。2004年にGoogleに入社するとすぐに頭角を現し、営業・マーケティング・提携戦略の最高責任者として活躍した。グーグルの急成長の立役者のひとりだったと言ってもいいだろう。

孫正義は、決算発表会で「ニケシュには朝起きたらまず電話して、寝る前にも電話する。ちょっと自分でもおかしいぐらい」と話すほどニケシュ・アローラを信頼している。これには理由がある。

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