優れたテレビ・ラジオ番組、栄冠に輝いたのは?

「ギャラクシー賞」大賞受賞作を一挙紹介!

報道活動部門、大賞を受賞した「高知白バイ衝突死」を巡る検証報道より(瀬戸内海放送)

6月2日、優れたテレビ・ラジオ番組、放送文化に貢献した個人・団体を顕彰する「ギャラクシー賞」(NPO放送批評懇談会)が発表された。

テレビ・ラジオ・CM・報道活動の4つの部門で〈大賞〉を取った番組と、選奨委員の評を掲載する。

テレビ部門大賞は琉球朝日放送のドキュメンタリー

『GALAC/ぎゃらく』7月号の特集は「決定!第52回ギャラクシー賞」。〈優秀賞〉〈選奨〉〈奨励賞〉、また〈特別賞〉〈個人賞〉〈パーソナリティ賞〉、さらに〈志賀信夫賞〉についても掲載(上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)
■テレビ部門■大賞

QABドキュメンタリー 扉2014
「裂かれる海~辺野古 動き出した基地建設~」

 琉球朝日放送(2014年12月29日放送)

断片的な全国ニュースでは伝えられない、辺野古の海での基地建設の現状を「沖縄の視点」でしっかりと描きました。第二次世界大戦中に唯一地上戦を経験した沖縄の人々にとって戦争の傷は今も生々しく、地元の合意を得ないままの基地建設は暴力的かつ強圧的に映っています。この作品はキー局がけっして映さない「日本国が持つ顔」を映し出しました。

象徴的な場面は、沖縄の首長や議員たちが沖縄の声を伝えるために首相官邸に行った際の銀座デモ。東京の右翼団体が「非国民!」「帰れ!」などの心ない言葉を投げつけました。辺野古の海では、ゴムボートで抵抗する男性を海上保安庁の若い隊員が挑発する様子も撮影されていました。海に入って抗議する沖縄の人々や、小さなゴムボートの向こう側に、海上保安庁の大きな船群が待ち構え、その構図は強力な「国策」の前にはまるで無力といえる沖縄の人々を象徴するようでした。

テレビ部門、大賞を受賞した「裂かれる海~辺野古 動き出した基地建設~」より(ⓒ琉球朝日放送)

東京目線では見えない構図を示そうとする地元目線。徹底してそこにこだわる取材姿勢は、閉塞したテレビジャーナリズムにとって一筋の光といえます。住民サイドに身を置いて、この時代の象徴的な場面を次々に促えた数々の映像は、歴史に残すべき貴重な記録にもなっています。

ディレクター:棚原大悟、島袋夏子、撮影:報道制作部スタッフ
編集:新垣康之、ナレーター:中川 栞、プロデューサー:謝花 尚
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