アトキンソン氏、「新・所得倍増計画」を提言 2030年、訪日客8200万人も狙える日本の底力
日本は「観光後進国」である
日本政府は先日、2020年の訪日外国人旅行者の目標数を、年間2000万人から3000万人へと、大幅に引き上げることを明らかにしました。
私はかねてより、2000万人は少なすぎると主張していましたので、目標数の引き上げ自体は当然だと受け取っています。ですが、年間3000万人という数字は、まだまだ少なすぎると言わざるをえません。私は、日本の観光産業の「潜在力」を正しく生かすことができれば、年間8200万人も十分、達成可能だと考えています。
それをご説明する前に、まず、世界の観光業全体における、日本のポジションを知っていただきたいと思います。世界の国際観光客数は、1950年にはわずか2500万人でしたが、その30年後の1980年には2億7800万人、さらに15年後の1995年に5億2800万人、そしてついに2013年には、10億8700万人に膨れ上がりました。
さて、この中で、日本のシェアはどれくらいだと思いますか?


















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