クリエーティブな人が軽井沢で子育てする理由 首都圏で暮らしていた若い世帯の移住が増加

拡大
縮小
「ライジングフィールド軽井沢」の屋外アスレチック施設
キャンプ場「ライジングフィールド軽井沢」。自然体験活動に力を入れている
AI時代に求められる子どもの能力とは? それをつかむために親は何をすべきで、何をすべきではないのか。『週刊東洋経済』11月4日号では「AI時代の子育ての教科書」を特集。悩める子育て世代に、最新かつ最強の子育てガイドをお届けする。
週刊東洋経済 2023年11/4号(AI時代の子育ての教科書)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年11/4号(AI時代の子育ての教科書)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

「教育移住」といえば、海外への移住を指すケースが多かった。近年、希望する子育てや教育環境を求めて、国内の地方へ住まいを移す人が増えている。

長野・軽井沢町は、コロナ前は人口約1.9万人に対し年間860万人もの観光客が訪れていた。2000年には約1万6000人だった同町の人口は、2023年現在2万人近くまで増加。近隣エリアにも移住者増の流れは及んでいる。

軽井沢は東京から新幹線で70分と首都圏からのアクセスがよい。野生動物が多く、浅間山を望む雄大な景色が広がる。夏は避暑地として涼しく過ごせる一方で「冬は寒さが厳しい」イメージがある。

実際は、軽井沢周辺の東信エリアは晴天率が高く、寒さは厳しいが、降雪は少ない。

若い世代が増えている

「昔から別荘地として外の人がいるのが当たり前の土地。移住者にとって暮らしやすいのでは」そう話すのは、軽井沢観光協会の新宅弘恵さんだ。コロナ禍でリモートワークが広がったことで、若いクリエーティブ職の人が増えているという。

「2000年ごろまでは軽井沢に移り住むのはリタイア後の方が主流。近頃は30〜40代の若い世代が増えている。都内と行き来する2拠点生活の方も多い。子どもを自然の中で育てたいなど、ライフスタイルを考えて軽井沢を検討しているのでは」(新宅さん)。

次ページ学校新設で増える移住者
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT