「新NISA始めたい人」どこで始めるのが結局トクか 運用成績だけでなくポイント還元率も注視したい

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KDDIは9月1日から、通信と金融特典がセットという「auマネ活プラン」をスタートした。データ量使い放題となるこのプラン(月額6580円/月。税抜き)に加入し、au PAYカード会員あるいはauじぶん銀行の口座を保有、通信料の決済方法をこのどちらかに設定すると、合計で月最大800円相当のau PAY残高が還元される。

これに加えて、auフィナンシャルグループが提供する金融サービス(au PAYカード/au PAY/auじぶん銀行/auカブコム証券)をセットで利用すると、カード決済の還元率や預金金利の優遇などが受けられる。その中の一つに、「クレカ積立特典」がある。

通信プランと連動したauのNISA積立特典

「auマネ活プラン」加入者がauカブコム証券にauIDを登録してNISA口座を開き、au PAYカード(ゴールドカード)決済による積み立てをした場合、最大で3%の還元が受けられる。実質はゴールドカード保有者の特典と言ってもよく、通常カード特典1%+プラン特典0.5%に加えて12カ月間1.5%が上乗せされ、合計3%となっている。

12か月が過ぎたのちは、ゴールド特典は1.5→0.5%に下がるが、それでも計2%還元がしばらく続くとすれば大きい。カード積立の上限は月に5万円まで(※)。その金額を積み立てできるなら、12カ月間は1500円/月、それ以降は1000円/月のポイント還元が受けられるのだ。還元されたPontaポイントは共通ポイントとしても、au PAY残高としても使える。ポイ活に目がない人にとっては魅力的に映るだろう。

ただし、au PAYゴールドカードは年会費が1万1000円かかる。マネ活プランの通信料も月額6580円で、安いとは言えない。ただし、ゴールドカードで支払うと通信料の20%還元(12カ月間のみ。2年目以降は10%)となるので、単純計算すると年間1万5792ポイント、10%でも7896ポイントの還元に。これに加えて、先のNISA特典ほかさまざまなポイント還元が利用できるので、うまく使えば年会費分は賄える計算だ。

※つみたてNISAの投資額は2023年までは月換算で約3万300円まで。5万円以上の積み立ては2024年以降の新NISAから可能。

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