東海道新幹線も廃止「車内販売」海外最新事情は? 休日など「街で何も買えない」時間帯の味方

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ベルリン・ワルシャワエクスプレス バーカウンター
ベルリンとワルシャワを結ぶ国際特急の車内販売カウンター(筆者撮影)
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8月8日、JR東海は東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の車内ワゴン販売を10月末で終了すると発表した。「周辺店舗の品揃えの充実、飲食の車内への持ち込みの増加」などが理由だ。グリーン車については、「各座席に設置するQRコードを乗客自身がモバイル端末で読み込み、食事や飲料を注文するとパーサーが席まで届ける」としているが、普通車の旅客に対する車内サービスはなくなることになる。

日本では近年、車内販売の大幅な縮小が進んだが、海外の鉄道ではどうなっているのだろうか。食堂車や車内売店を含め、欧州の優等列車などの車内販売事情を紹介したい。

高速列車も「食」の需要は高い

欧州の優等列車、ことに各国を代表する高速列車には、ほぼ例外なく食堂車もしくは売店が備え付けられている。かつて新幹線にも食堂車やビュッフェが編成されていたが、こうした対応が欧州では綿々と息づいているわけだ。ワゴン販売もあるが、食事や飲み物類はこういった食堂車での提供や車内売店での販売が主体といえる。

旅行スケジュールを組む際に「長距離移動の時間を食事に充てよう」と考える乗客も少なくないようだ。実際にディナータイムに当たる長距離列車の食堂車は、始発駅の出発前からテーブルが満席となり、給仕スタッフを待つ――といった光景を見る。

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