内定出した途端に「蛙化現象」採用担当者の嘆き 今年の最優秀賞は?「採用川柳・短歌」入選作品

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就職活動は「学生=弱者、企業(採用担当者)=強者」と捉えられがちであるが、今や立場は完全に逆転している(写真:yamasan/PIXTA)

8月8日の配信記事(『今年の最優秀賞は?「就活川柳・短歌」に見る世相』)では、2024年入社を目指す就活生の川柳・短歌を紹介した。

合格メールを素直に喜ぶ学生や、オンライン面接を家族に聞かれたくない学生、内定先や長年憧れた企業への「蛙化現象」を体験した学生、両親の偉大さを改めて実感した学生、応募先企業すべてに「第一志望です」を繰り返す滑稽さを感じた学生、緊急事態宣言で入学式もなくスーツを持っていなかったコロナ世代の悲哀を伝える学生など、コロナ前の日常生活に戻りつつある中での就活体験を素直に詠んだ川柳・短歌だった。

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今回は立場を変えて、2024年卒の採用活動を実施した企業の採用担当者による「採用川柳・短歌」の入選作品をもとに、売り手市場の中で学生に翻弄される企業(採用担当者)側の姿を見てみたい。

就職活動は「学生=弱者、企業(採用担当者)=強者」と捉えられがちであるが、今や立場は完全に逆転している。そんな採用担当者の苦悩をぜひ感じてほしい。

採用担当者にも浸透「蛙化現象」

まずは【最優秀賞】からだ。

内定を 出すまで受ける ラブコール 出した途端に 蛙化現象 (愛知県 ひつまぶしでひまつぶしさん)

就活川柳でも複数の作品に見られた今年の流行語「蛙化現象」。Z世代だけでなく、採用担当者にも浸透しているワードのようである。

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