中国政府が粉ミルクの広告を禁止へ 「育児は母乳で行うべき」
[上海 20日 ロイター] - 中国政府が、母乳による育児を推奨するため、粉ミルクなど乳児用食品の広告を禁止する方針であることが分かった。新華社が20日報じた。
政府の原案では、マスメディアや公共の場所で、乳製品や飲食料品を「母乳の代用品にできる」と宣伝することが禁じられるもようだ。違反者には最高100万元(約1900万円)の罰金が科せられる。
世界の保健団体は生後6カ月以下の子供のためには母乳が良いとしているが、中国では母乳で育てられている子供は3分の1以下にとどまり、現在も低下傾向にある。
2008年には、有害物質が混入した粉ミルクを飲んだ乳幼児の少なくとも6人が死亡した事件が発生。大きな社会問題となった。にもかかわらず、中国の粉ミルク市場は2017年までに現在の180億ドルから300億ドル規模へ拡大するとの試算もある。
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