上位は2ケタの上昇率、千葉の地価上昇率TOP200 東京を超える上昇率、トップ10のうち8つは浦安市

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地価公示の鑑定評価書
地価公示ではそれぞれの地点の「鑑定評価書」が公表されている(写真:編集部撮影)

東京都内のマンション価格の高さの陰に隠れているが、首都圏における地価(住宅地)の上昇率という点では、実は千葉県内のエリアが上位の多くを占めている。そこで今回、国土交通省が3月に発表した地価公示(2023年1月時点)を基に、昨年比で地価上昇率が高い千葉県内の地点(住宅地を対象)をランキングした(上昇率4.0%以上を対象)。

トップ10のうち、8エリアは浦安市

国土交通省の「標準地・基準地検索システム」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていこう(鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。上昇率トップ10はほとんどが2ケタの上昇率だった。

断トツ首位の袖ケ浦(木更津市)は20.91%上昇。鑑定書には「アクアラインの交通利便性等を反映し対岸の東京・神奈川からの流入が目立つ」とある。中心価格帯は、「土地が190平方メートル程度で1150万円前後、新築戸建住宅で3200~3700万円前後」とされる(詳しくは「地価急騰の木更津、移住者引き寄せる納得の理由」)

2位の舞浜(浦安市)は、11.11%上昇。「需要者は都心へ通勤するサラリーマン世帯の2次取得者を始め、医者、経営者等の高額所得者等が中心」と記載されている。中心となる価格帯は、「土地については約170平方メートルで6800万円程度、新築戸建で7000万~8000万円台程度」となっている。

3位の新浦安(浦安市)は、10.87%上昇。「区画が整然とし環境良好な住宅地域が形成されている。需要者は地縁的選好性を有する都内通勤の一次取得者が多く、圏域は都心への交通接近性に優れることから周辺市区等からも需要がある」と鑑定書には書かれている。

2位と3位は、舞浜、新浦安と駅こそ違うが同じ浦安市内のエリアだ。トップ10のうち、浦安市から8エリアがランクインしており、需要が高まっていることがうかがえる。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

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