戦闘が一気に勃発「スーダン」なぜこうなったのか 交渉の一方で戦闘準備していた2人の将軍

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将軍たちを政治家として扱う者も出てきた。2月、国連世界食糧計画(WFP)の責任者であるサウスカロライナ州のデビッド・ビーズリー元知事が、2つの公的な式典に連続してゲストとして出席し、スーダンの西側大使館に静かな動揺を引き起こした。彼は最初に、ブルハン将軍からスーダンの最高の民間勲章「2つのナイルの勲章」を授与され、翌日にはダガロ司令官主催の晩餐会に主賓として笑顔で出席したのだ。

しかしその後、将軍たちの間に亀裂が生じ始めた。

ダガロ司令官は、自らの宿敵であるアル=バシール政権の元忠実な支持者を含むイスラム主義者が軍に浸透しつつあることを懸念した。

ブルハン将軍が支配する軍事情報部は、ライバルがトルコから武装ドローンを密かに輸入し、軍事力を強化しようとしていることを外国人関係者に伝えはじめた。彼らの対立はまた、根深い制度的な摩擦を反映していた。通常の兵士たちは、ダガロ司令官と同氏の準軍事組織を「田舎者で、正規の軍人ではない」と見下していたと、ある西側の大使が表現した。

疎外された人々の擁護を演出したRSF

一方で、RSFは、彼らが感じる差別に憤り、今度はハルツームで権力を握る番だと信じていた。

スーダンの国営放送でRSFのリーダーを取材したジャーナリストのモハメド・ハシム氏は、「彼らは被害者意識を持っていました」と語る。「人々は彼らを差別し、嘲笑し、彼らはスーダン人ではないと言ったのです」。

ダガロ司令官は、将来の指導者として自らを位置づけるようになった。国内を旅し、友好的な部族指導者に贈り物を配り、自分自身を疎外された人々の擁護者として演出した。彼は政党と同盟を組み、選挙を支持しながら、彼のジャンジャウィードにおける過去や2019年6月のハルツームの虐殺で彼の部隊が果たした役割に言及されることを防いだ。

昨年12月には、スーダンの国家人権委員会がダガロ司令官を「今年の人物」と宣言、これにより多くの市民から嘲笑の声が上がった。

同月、欧米やアフリカ、アラブ諸国からの圧力を受け、将軍たちは早ければ今月中にも民生主導の政府に政権を返還することに合意した。しかし、その前に彼らは重要な問題で合意しなければならなかった。特に、どの程度の期間で軍隊を統合し、1つの軍隊にするかということだ。このプロセスでは、事実上、RSFは解体されるため、ダガロ司令官が最も失うものが多い。

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