ついに実現、「かめはめ波」が撃てる新ゲーム

手から光線、プレイヤーがゲームキャラ化

ヘッドマウントディスプレイとスマートウォッチを装着したメリープの福田浩士CEO(撮影:尾形文繁)

「かめはめ波を撃ちたい」――。

子供の頃に夢中になったアニメ「ドラゴンボール」孫悟空の必殺技。必死で練習を繰り返し、イメージトレーニングも重ねた。それでも、撃つことはできなかった。だが、Meleap(メリープ)の福田浩士CEO(28歳)はあきらめなかった。幼少期の憧れを実現し、事業化しようと本気で考えている。数々のスタートアップが誕生する中でも、ここまで大胆な目標を掲げる会社は異色だ。

プレイヤーが格闘ゲームのキャラに

現在、開発を進める「HADO(ハドー)」はAR(拡張現実)とウエアラブル端末のセンサー技術を活用した次世代のスポーツ。ヘッドマウントディスプレイとスマートウォッチを装着し、手を動かすと、格闘ゲームのような光線を放ったり、雷を落とすような派手な攻撃を繰り出せる。まさに、プレイヤー自身が格闘ゲームのキャラクターになった感覚で遊ぶことができる。

メリープは福田CEOと新木仁士CTO が共同で2014年1月に設立し、現在は社員6名で活動している。KDDIのスタートアップ支援プログラム「∞labo(ムゲンラボ)」に7期生として参加し、1月に卒業した。ムゲンラボは2011年の開始以降34チームを輩出してきたが、HADOのようなサービスは初めてだ。ラボ長を務める新規ビジネス推進本部の江幡智広氏は「地に足は付いていないが、アイデアは非常に面白い」と笑う。

HADOの遊び方はこうだ。スマートウォッチのセンサーでユーザーの動きを認識するため、まずは手の動作を登録する。「体から前に手を突き出すと通常の光線」「振り下ろせばさらに強烈な必殺技」「正面から横に動かせば体力を回復」といった具合だ。

ヘッドマウントディスプレイには専用アプリを入れたスマホをはめこむ。これをユーザーが装着すると、目の前の空間に攻撃の対象となるARの「クリスタル」が浮かび上がる。このクリスタルを、登録した動作で光線を出して攻撃していく。プレイヤーの視点では実際の手の位置から光線が出ているように見えるため、臨場感はかなりのものだ。

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