安河内:英語の教科書なのにね(笑い)。でも、そうか。自分の声じゃ出せない。別の人になるぐらいの気持ちでモノマネしてみるといいんですね。
Kaori:That’s right! あと、外国人はスピーチ力がある人が多いと思います。さっきも言ったように、日本人は演技が小さいというか、感情の出し方が小さいので苦手なのかなと。一度だまされたつもりで、モノマネして、演技するつもりで、音声教材をリピートしまくってみてほしいです。しばらく続けると、自分が話すときの感情の表現方法が、絶対に豊かになると思います。
安河内:私は有名どころでは、スティーブ・ジョブズとかオバマとかのしゃべりをマネたりするんですけど、Kaoriさんは誰のマネを?
Kaori:歌が好きなので、歌手のモノマネはすごくしてました。
安河内:おお、モノマネの音声教材は、歌でもいいんですね。
Kaori:Yes, indeed! もちろんです。
安河内:歌は、子音と母音の連結をうまくやらないとリズムに乗ることができないので、ふつうに話すより強制的に子音と母音の連結をするようになるんです。日本語の発音、リズムのままだとうまく歌えない。また、アメリカ英語でよく使われる「フラップT」のいい訓練にもなります。フラップTはtの音がdの音に変わるというような、有性音化の現象のことです。たとえばget outは「ゲット・アウト」じゃなくて「ゲェダウッ」になるとか。歌だと「ゲェダウッ」と歌わないとそれっぽく聞こえないから、普通に話すよりも大げさにやるようになる。let it goも「レット・イット・ゴー」じゃなくて「レディゴー」になる。歌モノマネの利点は大きいんです。
Kaori:R&Bを筆頭に、英語の歌のうまい人の歌唱ってすごく感情が込められていると思うんです。それに乗っかって歌うと、普段英語をしゃべるときにも好影響があるというのが私の持論です。昔はジョニー・ギル、最近ではアリシア・キースの歌マネをよくやっています。彼らをマネるうちに表現の幅が広がったかなぁと思います。
安河内:コミュニケーションは相手がいてこそのものです。相手を意識して気をつけていることは何かありますか?
Kaori:相手の発言に対しては、しっかり相づちを打つようにしています。話の内容をそしゃくしやすくなるだけでなく、相手の「間」がわかる。すると英語のリズムに自然と体がなじみやすくなるんです。
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