

前回は、「上司の悪口を言う人は仕事ができない」という話をしました。会社の中で出世する人は、上司の弱点を探し、フォローすることで、会社に貢献できる人です。ある意味、当たり前なのですが、意外とわかっていない人が多いもの。読者の皆さんは、お気をつけください。
さて、最近「社員を大切にする……」といった経営哲学をうたった本が、書店さんでよく売れているようです。それを読んで感動し、「自分の会社がいかに社員を大切にしていないか」「そのことでどれだけ社員が疲弊し、現場のモチベーションが下がっているか」と漏らす声も聞こえてきます。
気持ちはわかるのですが、心を鬼にしてはっきり言います。こういった企業の経営哲学っぽい話に感動を覚える人は、出世する人になるのは難しいでしょう。なぜなら、物事を「経営の視点」で見ていないからです。要領よく出世する人は、なぜ会社が「社員を大切にする」とうたうのか、その本音を見抜いて行動しています。
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