出世する人は「人事規定」を読み込んでいる

制度に込められたメッセージをくみ取れ

人事規定、きちんと読んだことありますか?(写真:xiangtao / Imasia)
 「結局、要領のいいヤツが出世するんだよな……」
 多くの企業で、このようなやっかみの声が聞かれる。ということは、多くの企業で出世するのは、「要領のいい人」だということになる。なぜだろうか?
 日本の中小企業からフォード、GE、ロイター、モンサントなど世界に名だたる大企業まで、多くの企業で人事責任者として働き、出世する人をつぶさに見てきた村上賀厚氏は、新刊『元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人』の中で、「要領のいい人が出世するのは、いつの時代の、どこの国の、どんな企業でも変わらない『現実』」だと言い切る。
 本連載では、「要領のいい人」が出世する理由と、「要領よく」働き、出世するためにすべきことを、4回に分けて解説してもらう。

 

いつでも、どこでも、どんな組織でも、出世には共通の法則があります。日本の中小企業でも世界の超一流企業でも変わらない、上司が「あの人」を抜擢した理由を知れば、どんな人でも、これまでと同じ労力で高い成果を出すことができるようになります(上の画像をクリックするとAmazonの購入画面にジャンプします)

前回は、単位時間当たりの労働生産性が国際比較で低いことを指摘し、必ずしも日本の企業が「要領よく」仕事を進めていないことを書きました。企業が要領よく仕事をしやすい環境を作り、効率よく成果を出していくことは、日本社会にとっては重要です。

もちろん個人としても、効率よく仕事をすることは不可欠で、ひいては出世するのにも大切な要素であることに、疑いの余地はないでしょう。

さて、今回は、この「要領よさ」というものを掘り下げて説明いたします。

一般的に、要領のいい働き方とは、与えられた仕事をテキパキとこなすというイメージがあります。それはそれで大切なのですが、こういった仕事をテキパキできる人や、成果をそれなりに出している人の中に、会社に対する不満を持つ人がかなりの割合でいるのです。

なぜでしょうか? これは、働く人の多くが、会社という組織(生き物といっていいかもしれません)の特性を認識していないことによるものです。自分がいる組織を理解していなければ、仕事で成果を上げることはもちろん、出世などはできません

例を挙げて、説明していきましょう。

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