人工知能が拓く未来のビジネス
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顧客が来店しても商品の購入に結び付かない。そのような小売店の悩みを解決するための分析サービスを提供しているのがABEJA(アベジャ)。三越伊勢丹やレンタルショップのゲオなど300店舗が同社のサービスを導入している。
店舗内の顧客の分析に人工知能(AI)を活用しているのが特徴だ。店内に設置したウェブカメラで入店時からの顧客の動きを把握し、服装や顔のシワなどから、その人の性別や推定年齢までAIが割り出す。さらに消費者がどの商品の前に長く滞在したか、店内のどこが往来の多い場所かなど回遊状況もつかめる。データはすべてクラウド(ネット上のサーバー)で処理する。
POS(販売時点情報管理)など既存のデータと統合し顧客の店舗内の動きを分析することで、「買わなかった人」の姿が浮き彫りになれば売り場の改善に生かせる。今後は店舗がすいているときには来店を促す情報をフェイスブックなどに自動投稿するような機能の提供も検討する。そのときの損益分岐点から見た最適な割引率で「お得クーポン」も発行できるようにする。
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