メルコ・クラウン、「横浜か大阪にカジノを」 カジノは再開発のエンジンになる
新規の投資案件が目白押し
――MCEはメルコとクラウンが33.6%ずつ出資する合弁会社。日本への進出はMCEが主体となっていますが、ラスベガスはクラウン、ウラジオストックはメルコが主体で進めます。そもそも、両社の棲み分けはどのようになっているのでしょうか。
地域ごとに棲み分けているわけではなく、単独でやることもあれば、合弁のMCEでやることもあります。
こちらの都合としてはなるべく共同でやりたいのですが、進出先のローカルパートナーの意向も重要です。(MCEの共同会長を務める)クラウン会長のジェームズ・パッカーとメルコ会長のローレンス・ホーが共同でやりたいと思ったとしても、ローカルパートナーがそうは思わない場合もあるので、こちらの事情だけでは決められません。
ただ両社のパートナーシップはマカオで始まりました。事業を進めるチームも香港におります。ですから合弁会社は、急成長を続けるアジアが主体になるのが自然ですし、日本事業をMCEがやるのも、極めて自然な流れだと思います。
ローレンスとジェームズのパートナーシップは非常にうまくいっているので、なるべく広い地域を共同でやりたいと思ってはいますが、やはりベースはアジアです。
――クラウンは本場のラスベガスに進出します。どのような計画を立てていますか。
クラウンにとって、目下、もっとも重要なプロジェクトのひとつです。私は、それに向けていま懸命に働いているところです。他社と同じことをやるのであれば、多くの施設が立ち並ぶ中に進出する意味はありません。クラウンだからこそできるラグジュアリーな空間を作り出そうと考えています。
休暇の過ごし方はさまざまで、いろいろな選択肢がある。膨大な選択肢の中から選んでもらうためには最高のものを提供しなければならない、というのがクラウンのポリシーです。現代人にとって、休暇はめったに取れるものではなく、貴重なもの。その貴重な休暇時間を、バックパッカーが泊まるようなホテルで過ごしたいとは思わないでしょう。回数が少ないからこそ、その旅行を豪華にしたい、と考えるものです。帰国したときに友達に楽しかったよ、と報告できるような場所に行きたいのではないでしょうか。クラウンが目指すのは、まさにそうしたリゾートです。
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