韓日合弁が乗り出すカジノリゾートの勝算

<動画>パラダイス・セガサミーのCEOに聞く

韓国最大のカジノ運営業者が本気を出す。パラダイスグループが日本のゲーム会社、セガサミーと提携し、2017年までに約1735億円(17億ドル)の高級カジノリゾートを仁川市に建設するのだ。パラダイスはすでに韓国内で数カ所のカジノを経営しているが、今度のリゾートはマカオやシンガポールなどと競合するもので、アジア中、特に中国からのギャンブラーを呼び込むことを狙っている。
日本でもカジノ賭博が合法化されそうななか、同様の施設を計画しているが、今回の賭けはパラダイス・セガサミーの勝ちとなるのだろうか。チョイ・ジョンワンCEOに話を聞いた。(聞き手:ロイター記者; Shane Hahm)

チョイ・ジョンワンCEO

「パラダイス・シティは、韓国初の統合リゾート(IR)であるというところに意味があります。統合リゾートとはカジノ、ホテル、小売、その他のエンターテイメント施設がそろったリゾートのことです。韓国のカジノ産業を見てみるとほとんどがホテル内にあるのですが、ホテルそのものはカジノ向けに作られていません」

「ですがパラダイス・シティはカジノビジネスのために作られる施設です。それをどのように実現するかという課題はありますが、個人的にはそう多くの問題があるとは思っていません。なぜなら今すぐそこに中国という市場があるからで、マカオ市場も過去10年間成長を見せています。また位置的にも大変良く、仁川には非常に人気の高い空港があって、8年連続でベストエアポート賞を受賞しています。なお、仁川とソウルの周りにコンパスを使って円を描いてみると、世界人口の3分の1が仁川から遠くない場所に住んでいます。ですからフライト2時間半の圏内を潜在的市場として見ているのです。このことから、今回のビジネスは成功すると強く確信しています」

韓国は今、大変にホットな場所

仁川に作る新しい施設の外観イメージ

――中国人のギャンブル客がマカオやシンガポールなどでなく仁川を訪れることについて、どれほど自信がありますか。

「中国人が仁川に来るかもしれない、あるいは来てくれる理由はいくつかあります。一つは先ほど申し上げたように距離的に近いことです。中国東部あるいは北東部に住む方にとってマカオはここよりも遠いですし、シンガポールやラスベガスはなおさらです。ですからソウルや仁川に来る方がずっと楽です。また、申し上げたように、仁川とソウルには空港がありますので非常に便利な街です」

「最後に、まだここまでお話していませんでしたが、韓国は今大変にホットな場所なのです。韓国にはコンテンツがあります。つまりK-Popや韓流ドラマ、韓流映画があり、さらに韓国美容、韓国料理などにもその範囲を広げることができます。中国の富裕層に提供するメインのコンテンツは韓国文化です。こうしたことから、私どもの統合リゾートは韓国スタイルになるので韓流統合リゾート、K.I.R(Korean integrated resort)と呼んでいます。富裕層に来ていただけるとても魅力的なコンテンツになるはずです。私どもは現在、こうした総合リゾートを開くことのできる国内唯一の企業で、そのリゾートは韓国スタイルにしたいと考えています。私どもがこれを最初に行えば、Ceasarsなどの外資系が入って同じことをする余地はなくなると考えます。パラダイス・シティは大規模カジノです」

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