知らぬ間に“運び屋”となり、口座凍結に?

「知らなかった」では済まされない!

自分の口座に振り込まれたおカネを転送するだけで、おカネがもらえます――。そんな怪しいメールが届いたら、注意したほうがよさそうだ。軽い気持ちで引き受けると、罪に問われる可能性があるからだ。

報道によると、犯罪収益の海外送金を手伝ったとして、宮崎県内の男性が9月中旬、犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕された。男性は今年3月、不正なネットバンキングで振り込まれた約213万円を海外に送金し、報酬として24万円を受け取ったとされる。男性はメールで送られてきた求人広告を見て、応募したのだという。

マネーミュール=不正な資金の「運び屋」

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

このように犯罪収益の海外送金を手伝う人を「マネーミュール」と呼ぶそうだ。あまり聞き慣れない言葉だが、いったい何なのだろうか。桑原義浩弁護士に聞いた。

「マネーミュールの『ミュール』は、英語で『ラバ』(ロバと馬をかけあわせた動物)という意味です。ラバは荷物運搬に使われることから、マネーミュールは『おカネを運ぶラバ』、つまり不正な資金の『運び屋』のことを意味します。

犯罪組織は、インターネットバンキングの不正アクセスなどで得た犯罪収益を、マネーロンダリング(資金洗浄)しようとします。その際、資金移動業者を利用して海外に送金するようですが、マネーミュールはその中継役となっているのです」

今回の事件では、海外送金をした男性が「犯罪収益移転防止法」違反の疑いで逮捕された。マネーミュールはこの法律で取り締まられているのだろうか。

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