CA添乗も!過熱するJR東海の「鉄旅」商品

新幹線洗車からドクターイエローの見学まで

車両基地での洗車、ドクターイエローの運転台見学まで、新幹線を満喫できる

東海道新幹線開業50周年を迎えた今年、JR東海傘下の旅行会社・ジェイアール東海ツアーズが新幹線がらみの旅行商品を連発している。7~8月には、「親子で行く修学旅行」と題して、東京駅から回送線を使って大井車両基地を訪問し、さらに新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」の車内を見学するという、ツアー商品を発売した。

回送線は基本的に回送列車しか走らないので、普通の利用者が乗ることは不可能に近い。しかも大井車両基地では新幹線の洗車を体験し、車両保守の実演を見学できる。極めつけはドクターイエロー。運行時刻が公表されないため、見るだけでも至難の技なのに、車内や運転台を見学できるというのは、まさに「異例中の異例」と、JR東海の営業担当者は語る。当然のことながら前評判は高く、発売開始後、わずか20分で完売してしまった。

夢のような企画が実現したのは、今年が東海道新幹線50周年にあたるからだ。普段なら実現不可能なアイデアも、「作業現場では前向きに取り組んでもらえた」と、JR東海の営業担当者は顔をほころばせる。

ドクターイエローの見学も

普段はほとんど公表されない、ドクターイエローの車両も見学できる

ビジネスライクに徹したお堅いイメージのJR東海と打って変わって、ジェイアール東海ツアーズは、鉄道ファンを意識した旅行商品にも力を入れている。特別列車を仕立てて、1日に数本しか停まらない飯田線の秘境駅を訪問する旅行商品は、鉄道ファンの間で大人気だ。

その年の優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄旅オブザイヤー」実行委員会の担当者は、同社の旅行商品について「東海道新幹線や東海エリアを中心に、地域の自治体のコンテンツと鉄道を連携させた旅行商品を充実させている」と語る。「親子で行く修学旅行」は、タイトルのとおり、子ども同伴が必須条件だ。大人だけで参加できるツアーがほしいというリクエストが多く、今度は親子という限定をはずし、11月にもドクターイエローの車内を見学できるツアー、大井回送線を走破するツアーを、それぞれ実施することにした。

JR東海の鉄道ファン向けツアーの”鉄分”はさらに濃さを増している。

ひとつは「ゼロからゼロへ」という、東海道新幹線0系の発祥地である鴨宮保守基地と、リニア新幹線LO系が試験走行を行う山梨リニア試験線に隣接する見学センターを訪問するツアーだ。パンフレットには「リニア走行試験はご覧いただけません」と記載されているが、「運行スケジュールが直前までわからないのでそう書いているだけ」(JR東海)という。ちなみに10月20~31日の間、走行試験が行われなかったのは、わずか1日だけ。現地には1時間半滞在するので、走行試験が行われていれば、リニアを見学できる可能性は高い。

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