初公開!山手線29駅「真の実力」ランキング 乗り換え客も加味すると、別の姿が見える
駅の規模を判断する際の指標として役立つのは、乗車人員や乗降人員と呼ばれる数値である。
「乗降客+乗り換え客」で、駅の実力を評価
まず、乗車人員とは「駅できっぷを購入した人の数」を、乗降人員とは、「乗車人員に加えて駅で列車を降りて改札を出た人の数」を、それぞれ表す。JRや大手私鉄各社を中心に、駅ごとの数値が各社のホームページなどで公表されている。
首都圏を中心に国内最大の鉄道網をもつJR東日本が公表しているのは乗車人員だ。なぜ乗降人員を示さないかというと、改札で回収したきっぷをもとに駅で降りた人の数を集計する作業は案外難しく、実数のほかに統計的手法も用いて算出しているため、乗車人員ほど精度の高い数値が得られないからと筆者は考える。
近年急速に普及したICカード乗車券であれば、集計作業は容易であろう。だが、広大な営業エリアを有するJR東日本の場合、同社のICカード乗車券であるSuicaを使えない地域も多いので、まだ乗降人員を公表する段階ではないと考えている模様だ。もっとも、乗車人員の2倍を乗降人員と見なしてもそう大きな誤差は生じない。というわけで、乗降客数がわかれば駅どうしを比較するうえでの一助となるであろう。
さて、乗降客数が判明したからと言って、その数が駅の利用客の数のすべてとは断定できない。複数の路線が乗り入れている駅では乗り換えを行う利用客もおり、その数は乗降客数には含まれないからだ。駅の評価を下すには、乗降客数に加えて乗り換え客数も考慮する必要がある。
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