ライバル企業との比較広告はやるべきか?
2014年9月10日、アップルは新しいiPhoneを発表した。6にするか、6 plusにするか、悩んだ方も多いだろう。かくいう私もそのひとりだ。
悩んでいる真っ最中だった2週間後、ネットを見ていた私は「iPhone6 plusを曲げてみせた」という人の動画を見つけた。
よくよく考えれば、これだけ薄くて大画面ならば、思いっきり力を入れれば曲がるのは自明だが、「iPhone6 plusって、力を入れると曲がるのか?」と驚いたことを、よく覚えている。
実はその後、アップルのライバルたちは、英語でこんなツイートをしている。
確かに曲がること自体も気にはなる。しかし、ここまであからさまに他社を揶揄する企業姿勢は、決していい印象を与えるものではない。
まだ数は多くないものの、日本でもあからさまな比較広告が増えている。このように攻撃されると、比較された企業側の立場からは「ブランドの危機だ」「いかに反論するか」と考えてしまうことも多いかもしれない。
しかしその一方で、こう考える人も多いのではないだろうか? 「でも、それって本当に意味があるのか?」。
よい事例がある。本連載第4回で紹介した、業績不振で苦しむ2008年ごろのスターバックスも、露骨なネガティブキャンペーンを受けていたのだが、その「かわし方」は見事なものだった。
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