たっぷり貯金したい人は、この仕掛けを押さえよ お金持ちは「お金が自動で貯まる」ようにしている

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「仕組みはわかるけれど、それではどのくらい貯めればいいのか?」

月々の貯蓄額が気になる方も多いと思います。賃貸住まいで家賃を支払っている方や住宅を購入してローンを支払っている方の場合は手取りの2割が理想です。もし実家暮らしで、住居費がかかっていないのであれば、5割は貯めておきたいところです。

そうして、出来るだけはやく100万円を貯めることを目指し、それができたら生活費の6カ月分を貯めることを目指すといいでしょう。

その理由は不足の事態に備えるため。

急なけがや病気、リストラや会社の倒産があっても少なくとも半年分の生活費があれば、非常事態があった時にも落ち着いて対応ができます。お金持ちへの第1歩も貯蓄から始まるのですが、自分の身を守る第1歩も貯蓄から始まるのです。

まずは100万円

先ほど紹介しましたが、まず100万円の貯蓄を目指す理由をお伝えします。

100万円という金額は人生の中で用意しなければならない金額からしたら大きくない金額かもしれません。しかし、同時になかなか貯められそうで貯められない金額でもあるのです。

千里の道も1歩から。

「先取り」「自動」「強制」貯蓄などを行い「100万円を貯める」ことができたら、そこに成功体験が生まれ、お金を貯めることが楽しくなっていくでしょう。

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そうなれば、500万円でも1,000万円でもお金を貯める原動力になっていくはずです。

そして、この時お金を貯める目的と期限を決めることがポイントです。

「3年後の海外旅行のために100万円貯めたい」と決めれば、下図のように、毎月2.8万円貯める必要があるとわかります。

このようにお金を貯めるためには感覚や気持ちではだめで、細かく行動に落とし込んでいくことが必要になるのです。

冒頭でも述べましたが、「やりたいことがやれる」実りある未来をつくるためにもお金を貯めて、人生の選択肢を増やしましょう。目的・目標があれば、楽しくお金と向き合えるはずです。

頼藤 太希 Money&You 代表取締役、マネーコンサルタント

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よりふじ たいき / Taiki Yorifuji

(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月400万PVの『Mocha(モカ)』を運営。主な著書に『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)などがある。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

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