「リクナビ悪者論」に物申す 就活を激変させる「2016年問題」とは何か

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リクルート主催の合同会社説明会の様子(撮影:今井 康一)
学生:僕たちのときから、就活が後ろ倒しにされるんですよね。遊べる時間が増えて、うれしいです。まあ、長期休みのインターンシップだけは、面倒ですが……。
曽和:え!? いやいや……そんな悠長なことを言っていたら、確実に出遅れちゃうよ!

 

就活「後ろ倒し」で何が起きるのか、それにどう対処するべきなのか。学生・企業双方の立場から、就活「2016年問題」を徹底的に解説します。

初めまして。新連載「就活『後ろ倒し』の衝撃」を担当する、曽和利光です。普段は、大企業から中小企業まで多くの企業に対して、主に人事政策上のコンサルティングをしています。

さて、冒頭の囲みは、就職活動を来年に控えたある学生さん(大学3年生)との会話です。彼が言っているように、今の大学3年生が就活をすることになる2016年度採用から、説明会解禁が3カ月(大学3年生の12月→大学3年生の3月)、面接をはじめとする採用選考解禁が4カ月(大学4年生の4月→大学4年生の8月)、後ろ倒しされます。この連載では、後ろ倒しによって就職活動がどう変わるのか、学生や企業にどんな影響があるのかを解説していきます。

「就職活動の時期がずれるっていうテーマだけで、連載!?」という声が聞こえてきそうですが、今回の後ろ倒しは、みなさんが想像する以上に大きなインパクトを持った一大事なのです。「就活2016年問題」とも言われるこの問題の影響は大きく、すべてを網羅的に説明しようとしたら、書籍1冊分に匹敵するほどです(その影響をまとめた拙著『就活「後ろ倒し」の衝撃』が、好評発売中です。ご興味のある方はぜひ、手にとっていただければと思います)。

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