いよいよ新年度がやって来る。今年も大半の企業では、4月に新入社員を迎える。だがせっかく希望に燃えて入って来ても、会社は楽しいことばかりではない。遅かれ早かれ結果を求められる。つらいことも多い。仕事があわないと思う人も出てくる。新人は、最初は我慢して働いていても、時間がたつにつれて徐々に自ら「方向転換」を決め、辞めていくケースがどうしても出てくる。
805社のデータで「ホワイト企業」をランキング
もちろん、甘い気持ちで働いていたり、就職活動中に自分の適性を十分考えなかったなど、働く側に問題がある場合も多い。だが、短期間に多くの新入社員が辞める職場なら、企業側に問題がある可能性が高い。
こうした問題企業を見つけるためによく使われるのが、新卒者が3年後にどれだけ在籍しているかを見る「新卒3年後定着率」だ。労働法規スレスレで社員をこき使うなど、さまざまな問題を抱える「ブラック企業」と対比する意味で、定着率が高い企業を「ホワイト企業」と呼ぶことも多い。
東洋経済CSR調査では、学歴にかかわらず、すべての2010年4月の新入社員が3年後の13年4月に何人在籍しているかを聞いている(一部前年度になっている場合あり)。『CSR企業総覧』2014年版掲載1210社のうち、男女それぞれの人数を回答している805社(非上場企業を含む)のデータを使い、「定着率の個別企業ランキング」と「業種別集計」を作成した。
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