北朝鮮、ついに人民の生活を意識し始めた

「突貫手抜き工事」戒める、異例の論文発表

「計画を形式的に達成すればいいというものではない」――。異例の論文が出てきた北朝鮮。金正恩第1書記も、人民をないがしろにはできないようだ(冷麺の名店でもある、平壌市内のレストラン「玉流館」(オンニュグァン)で、AP/アフロ)

「突撃隊式のような、ただ早いだけ、量が多いだけの生産・建設活動は改めるべきだ」。そんな指摘が、北朝鮮で出てきた。社会主義経済である北朝鮮において、「計画を達成すればそれだけでよい」という風潮は根強いようだが、国家的なレベルでそれを改めるべき、との指摘が出てくるのは異例だ。

冒頭に紹介した指摘は、北朝鮮を代表する経済理論誌『経済研究』最新号(季刊、2014年第3号)に掲載された「生産と建設において質を高めることは社会主義強盛国家建設の重要な要求」という論文だ。

「突撃隊式」「速度戦」は、手抜きの元凶

論文では、「生産と建設において質を高めることは、強盛国家建設の重要な要求」との金正恩第1書記の言葉を冒頭に引用、「物質文化生活において高まっている住民からの質的要求を満足させ、彼らに文明的な生活を保証させられるためには、生産物と建設の質を高めることだ」と主張している。

さらに「質的成長をおろそかにすることは時代遅れの態度」と指摘、「記念日などを目標に設定し、その日までに生産と建設を終えさせるとして突撃隊方式で推し進めながら、結局、技術的な規定と工法を誤ってしまう現象」があると述べている。

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