苫小牧の「国家石油備蓄基地」に行ってきた

原野に広がる、「もしも」に備える巨大タンク群

左が副所長(工務安全課長)の佐伯吉朗さん、中央が所長の河野敦さん

日本には10カ所、国家石油備蓄基地がある。いずれも、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が国からの委託を受けて統合管理するものだ。今回は、そのうち最大の苫小牧東部国家石油備蓄基地を訪れることにした。

林の中に巨大なタンクが出現

新千歳空港から40分ほど走ったあたりで、車窓に薄緑色をした円柱形の巨大なタンク群が見えてきた。ひとつだけでも巨大なのに、それがいくつも並んでいるのである。これをすべて私物にできるなら、ボクは石油王と呼ばれるのではないかと思ったがさにあらず。

「全部で、日本で消費する原油の約12日分です」

基地事務所の河野敦所長が説明してくれる。石油王は三日天下ならぬ12日天下に終わりそうだが、この基地の総タンク容量は640万キロリットルにも達するのだから、日本は毎日大量の原油を消費している国であることがよくわかる。ここでは、約274ヘクタールという広大な土地に、容量が11万4800キロリットルのタンクが55基と、4万1000キロリットルのタンクが2基の合計57基、設置されている。

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北海道の南部、苫小牧東港から内陸に入ったところに苫小牧東部石油備蓄基地がある

隣接地には民間の備蓄基地である北海道石油共同備蓄北海道事業所があり、ここには33基のタンクが並んでいる。民間施設ではあるのだがタンクの大半は国が借りていて、備蓄されている原油も9割以上が国のものだ。従って、住所でいうと苫小牧市静川と厚真町にまたがる敷地には、国の原油が入った計90基のタンクが設置されていることになる。ぜひ、グーグルアースで見てもらいたい。新千歳空港から南南東の方向を見ると、青々とした大地に白っぽい丸いものが並んでいるのですぐわかる。

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