ロボット手術は、いったい何がスゴイのか

「ダヴィンチ」は患部を正確に切り取る!

ダヴィンチを使っての手術でも、経験を積んで慣れるのが一番とのこと

「上手い、上手い! 素晴らしい、スムーズですね」

褒められているのは私だ。生まれて初めて、手術支援ロボット「daVinci Surgical System(通称:ダヴィンチ)」を操作しているのだが、じつにクール!椅子に腰掛けてコンソールに向かい、備え付けのビューアをのぞき込み、親指と人差し指でコントローラーを操作すると、隣の手術台で、大きなアームの先に付いた小さなハサミのような鉗子が動く。

操作感は実に直感的

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ただし、私が動かす鉗子の先にあるのは誰かの体ではなく、練習用の、唐辛子の輪切りのような輪ゴム。これを針金に通したり外したりする基本的なトレーニングを行っているのだ。操作感は実に直感的。ある程度ゲームの経験のある人なら、割と簡単に使えるのではないか。ただし、どれが血管でどれが臓器なのかすら区別は付かないので、素人ではもちろん無理だ。

ここは東京医科大学病院にあるダヴィンチのトレーニング室。あらかじめ写真で見ていた広々とした手術室に比べると、かなりコンパクト、はっきりいえばかなり狭い部屋に、操作トレーニング専用のダヴィンチが置かれている。

ダヴィンチについては、少し解説が必要かも知れない。15世紀イタリアのマルチな才能の持ち主の名をつけられたその手術支援ロボットは、米インテュイティヴ・サージカルが開発した、医師による手術を文字通り“支援”するロボットだ。なので、ロボットと言っても自律的に動くわけでも、人型をしているわけでもない。もともとは、遠く離れた戦場での遠隔手術を可能にするため、インターネットの開祖として知られる米国防高等研究計画局(DARPA)が開発したものだ。日本へは2002年に上陸した。

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