採用担当者が川柳でぼやく「Web面接に母乱入」 「リモートで面接するため出社する」と嘆く声も

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学生が自宅から参加するリモート面接では、そばでサポートしている親の存在に気づくことがあるという(写真:mits/PIXTA)

前回、8月6日の配信記事「就活生が川柳に込めたWeb面接『あるある体験』」では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一気に利用が広がったWeb面接を題材にした川柳・短歌を中心に、就活生の苦労が垣間見える作品を紹介した。

今回は就職戦線のもう一方の登場人物である、企業の採用担当者による「採用川柳・短歌」の入選作品をもとに、逆の立場から見た2021年卒採用の裏側を見てみたい。こちらもWeb面接のエピソードを題材にした作品が数多く寄せられた。

Web面接は親子で勝負?

まずは最優秀賞からだ。

オンライン 親が近くで カンペ出し(東京都 アイスの実さん)

HR総研が実施した2021年卒学生を対象とした就職活動動向調査で、Web面接を経験した学生にそのメリットを聞いてみた。結果、特に多い回答は、わざわざ交通機関を使って会場に行くための時間や交通費を節約できること、上半身はスーツや化粧でバッチリ面接ルックにしながらも、下半身はパジャマやジャージーなどの部屋着でリラックスして面接に臨めること、そして、志望動機やその会社の情報のカンペをPCに貼り付けて確認しながら面接を受けられることの3つ。

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しかし、世の中にはもっとすごいカンペも存在するようだ。「採用面接時に“ささやき女将”のように近くで指示している親御さんがチラッと映ってしまっていました」と作者。このときの人事担当者の驚いた顔が目に浮かぶ。

もっとも、学生が親にサポートを依頼したとは考えづらく、心配のあまり親が勝手にやっていることなのであろう。小声で指示すれば、画面の向こうの面接官には聞こえないだろうと思ってのことだろうが、Web面接では意外と周りのちょっとした声や音も聞こえるものだ。

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