今が"鍋底"?吉野家は成長軌道に戻れるか

あのヒット商品は業績予想に織り込まれていなかった

牛丼の老舗、吉野家ホールディングス(HD)の業績が冴えない。1月上旬に発表した第3四半期累計(2013年3~11月)決算は、売上高が1276億円と前年同期比5.7%のプラスだったものの、本業の儲けを示す営業利益は3.5億円と同70.8%のマイナスだった。

吉野家HDは昨年10月に、2013年度の業績見通しを売上高1720億円(前期比4.5%増)、営業利益16億円(同14.8%減)にそれぞれ下方修正した。修正後の通期計画に対する営業利益の進捗達成率は、第3四半期までの9カ月間でわずか2割程度にとどまる。数字だけを見ると、計画達成には不安感がただよう。

だが、会社側は期待値以上の数字だったと強調する。「実は第2四半期の決算を発表した時点で、第3四半期累計の営業利益は赤字になると覚悟していた。ところが、結果は3.5億円の黒字と、われわれの想定を超えた」(吉野家HDの広報・IR担当者)。

悪材料の集中は想定通り

そもそも、今第3四半期(2013年9~11月)は吉野家HDにとってマイナス要因が集中することが見込まれていた。

まず、傘下の讃岐うどんチェーン「はなまる」の決算期変更の影響だ。前期まで12月期決算だった「はなまる」が、今期から吉野家HDに合わせて2月期決算に変更した。その結果、前第3四半期が7~9月という比較的価格帯の高い冷たいうどんが販売される時期だったのに対し、今第3四半期は9~11月という販売が落ち込む時期と重なった。

次ページ他にも収益圧迫要因が…
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