ケンタッキーが始めた唐揚げ店の“旨み”

過熱するチキン戦争、KFCの起死回生なるか

平日の昼間、アピタ日吉店内の「鶏から亭」には多くの女性客が詰めかけていた

東急東横線の日吉駅から10分ほど歩くと、目的の場所にたどり着いた。ショッピングセンター(以下、SC)の「アピタ日吉店」(横浜・港北区)。平日の昼下がりということもあり、1階の食品売り場は主婦を中心に多くの買い物客で賑わっていた。

その中に、ひと際目立つ唐揚げ専門店があった。「鶏から亭」と銘打たれた店舗では、辛旨(からうま)、胡山醤(ござんしょ)など、4種類の味の唐揚げが販売されており、揚げたての香ばしい匂いに買い物客が足を止めていた。実はこの店、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が手掛けた新業態の店舗なのだ。

アピタ日吉の店舗は、今年10月の東京・目黒区のダイエー碑文谷店に続く、2号店として11月下旬にオープンした。これまでのケンタッキーといえば、定番の「オリジナルチキン」を軸に、イートイン(店内飲食)とテイクアウト(持ち帰り)の両方に対応してきた。

しかし、鶏から亭はKFCとして初めてとなる「唐揚げ専門店」であり、初の「持ち帰り専門店」でもある。文字どおり、初物尽くしの新業態なのだ。アピタ日吉店と同時期に、東京・大田区の梅屋敷でも3号店をオープンした。2014年3月末まで関東圏を中心に、さらに3店舗を出す計画だ。

コンビニの台頭で競争激化

なぜ、KFCがこのような新業態を開発したのか。それは既存店の苦戦と無縁ではない。直営とFCを含めたケンタッキー全体の1店当たり月次売上高は、昨年10月から今年11月まで14カ月連続で前年割れが続いている。

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