営業益2.2兆円! 復活トヨタの凄みと悩み

リーマン前の過去最高益も視野。ただ懸念材料も

小平副社長は「収益構造の改善をこれからも地道に進めていく」と語った(撮影:風間仁一郎)

トヨタ自動車は11月6日、2013年度の業績予想を再度上方修正した。営業利益は2兆2000億円(前期比66.6%増)と、8月の第1四半期(2013年4~6月期)発表時の予想(1兆9400億円)から13.4%の増額。過去最高となる2兆2703億円を記録したリーマンショック直前の2007年度に肉薄することになる。

修正予想の想定為替レートは1ドル=97円(下期だけなら95円)、1ユーロ=130円(同130円)。現状の為替水準ならば、まだ多少の上積みが期待できる。加えて、原価改善にも上乗せ余地があると見られる。市場環境の大きな崩れがなければ、最高益更新の可能性は高い。

最高益を記録した2007年度は、為替レートが1ドル=114円、1ユーロ=162円だった。同社は為替が1円円安に振れると、営業利益が対ドルで400億円、対ユーロで40億円プラスとなる(今期ベース)。年初来の円高修正を経てもなお、2007年当時と比べると円高水準にある為替の逆風を、トヨタのお家芸である原価改善の努力でカバーした形だ。

ただし、来期に目を向けると、さらなる利益成長の余地は乏しくなっている。

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